北海道2

北洋木材工業の椿原さんに案内していただいて、網走市で製材・木材加工をしている葛西木材工業さんの工場を見学させてもらいました。

葛西社長と。
北海道2_e0072513_6145477.jpg

おじゃました時は天都山の砂防工事に使う土留め用の木材を製材していました。
エコロジーに配慮ということで、工事現場から伐採されて運ばれてきた木を製材して現場に持ち帰り、工事に使用するということでした。
究極の「地産地消(地元で採れた産物を地元で消費すること)」です。
北海道2_e0072513_6201029.jpg

台車に木材を固定して右端の巨大なバンドソーでスライスしていきます。

北海道2_e0072513_6225210.jpg

この時は他にも床材に加工される楢材を板にしていました。

道東の林業、木材加工業について葛西社長からお話をうかがいました。
北海道2_e0072513_6274523.jpg

折しも中国産のウナギを国産と偽装して売っていたという事件が話題になっていたので、木材の産地認証についてうかがいました。
現在のところ、制度や認証団体についてまだ整備されていないという様子でしたが、いずれ、数年のうちには木材やその加工品についても食品と同じように産地や流通について認証を受けるようになるのではと思います。
アートファニチャーギャラリーでは国産材、特に北海道産の樺材を使用して家具を作っているので、より安心してお客様に使っていただけるような認証制度が普及することを願っています。

製材の伝票を見せていただきました。
北海道2_e0072513_629098.jpg

伝票には「本品は合法木材です。 合法木材供給事業者認定 道木連」とあります。
これは国有林などから盗伐した木材ではないということだそうです。

工場や木材の在庫状況を見学させていただいた翌日は知床岬や野付半島を観光してきました。
北海道2_e0072513_6461034.jpg

天気はあまり良くなかったのですが、知床横断道路で峠を越える際に国後島を見ることができました。
北海道2_e0072513_64734100.jpg

野付半島では海水の影響で立ち枯れた木々の荒涼とした風景に、おもわず表情も硬くなってしまいました。
北海道2_e0072513_6503428.jpg

温暖化が進んで海面が上昇したら世界中のあちこちでこんな風景が見られるようになるのでしょうか?
# by kotmk | 2008-08-08 06:52 | 工房

北海道

アートファニチャーギャラリーで使っている樺材がどんなところから送られてくるのか。
いつもは北洋木材工業さんの静岡にある支社から送ってもらっているのですが、今回は北海道・北見市にある本社におじゃまして見学させてもらいました。
北海道_e0072513_1805064.jpg

お忙しい中、案内をしてくださった椿原さん。
北海道_e0072513_1844694.jpg

北海道_e0072513_182249.jpg

以前静岡で見せてもらった倉庫、材木置場の数十倍という規模で、以前訪れたイタリア・ポルデノーネの材木工場に匹敵する広さでした。
この時は道産のナラやタモがたくさん積み上げてありました。
北海道_e0072513_18103450.jpg

これはカバの角材。
先月製材して積み上げたものだそうです。
北海道_e0072513_18172835.jpg

こちらはカバの27mm厚材。通称九分板。
アートファニチャーギャラリーで一番たくさん仕入れているものです。
今年の一月に積み上げたものだそうです。
北海道_e0072513_18233634.jpg

割れが生じないように注意しながら1年ほど自然乾燥させてから人工乾燥機にかけて、さらに倉庫に積み上げておきます。
北海道_e0072513_18202353.jpg

北海道_e0072513_18212320.jpg

関田社長と。
北海道_e0072513_18384869.jpg

月に何百立米も取り扱っている北洋木材工業さんですが、アートファニチャーギャラリーのような零細工房にも親切にしてくださって有難かったです。
ですが、北海道の経済の沈滞ぶりには心を痛めておられました。
毎週のように中堅どころの工務店やゼネコンの倒産のニュースが流れるとか。
私がレンタカーを運転している間にもラジオのニュースで地元工務店の倒産が報じられていました。

続く。
# by kotmk | 2008-07-27 18:32 | 工房

うんてい1900高さ調整付

【うんてい・ブレキエーション】
O様のご注文で幅1900mm、高さ調整付のうんていを作りました。
今回は直径28mmの丸棒のハシゴのほかに、オプションで直径18mmの丸棒を150mm間隔で11本取り付けたハシゴも同時に作りました。
組み立て方を説明しながらご紹介します。

まず左右に立つ「柱パーツ」に転倒防止のための「張り出し」を取り付けます。
これが「張り出し」です。
うんてい1900高さ調整付_e0072513_985677.jpg

「柱パーツ」のボルト穴の位置と合わせて付属のボルトとナットでとめます。
うんてい1900高さ調整付_e0072513_9114448.jpg

付属の六角レンチで締めて固定します。
うんてい1900高さ調整付_e0072513_912285.jpg

「張り出し」の裏側はボルト頭が床を傷つけないように掘り込んであります。
うんてい1900高さ調整付_e0072513_9135231.jpg


次に「柱パーツ」の間に「ベースパーツ」を乗せてボルト穴位置を合わせます。
うんてい1900高さ調整付_e0072513_9165542.jpg

うんてい1900高さ調整付_e0072513_9171433.jpg

付属のボルトとナットで固定します。
うんてい1900高さ調整付_e0072513_9184653.jpg

もう一方の「柱パーツ」も同様に固定します。

次にハシゴパーツを取り付けます。
まず登り棒が付いている側の「柱パーツ」に「ハシゴパーツ」の片側を仮固定します。
この時、「ハシゴパーツ」のボルト穴のうち、下の方を「柱パーツ」のボルト穴に合わせてボルトを差し込んでひっかけるようにします。
うんてい1900高さ調整付_e0072513_9235193.jpg

こんな感じです。
うんてい1900高さ調整付_e0072513_9241320.jpg

「ハシゴパーツ」の反対側を持ち上げて床と水平にしてボルトとナットで固定します。
うんてい1900高さ調整付_e0072513_940096.jpg

こちらは直径18mmのハシゴです。
36ヶ月程度までのお子さんの使用を想定して一番低い位置に取り付けました。
床からハシゴの中心までの高さは948mmです。

次に直径28mmの方のハシゴを取り付けます。
こちらは一番高い位置に取り付けてみます。
「柱パーツ」と「ベースパーツ」の組み立ては前と同じです。
「ハシゴパーツ」の下側のボルト穴を「柱パーツ」の上から2番目のボルト穴に合わせてボルトを差し込み、仮固定します。
うんてい1900高さ調整付_e0072513_9471234.jpg

うんてい1900高さ調整付_e0072513_9485768.jpg

「ハシゴパーツ」の反対側を持ち上げて床と平行にし、付属のボルトとナットで固定します。
うんてい1900高さ調整付_e0072513_9503832.jpg

ハシゴの高さは130mm間隔で7段階に調整可能です。
一番高い状態で床から丸棒の中心まで1728mmになります。
本体W1900mm×D1038mm×H1800mm
登り棒2本付きで110,000円。
オプションの直径18mmの丸棒11本を150mm間隔で取りつけたハシゴ49,000円。
いずれも税込み、送料別のお値段です。
# by kotmk | 2008-07-26 09:52 | うんてい・ブレキエーション

キャスター付きネコ椅子

【作品・カタログ】
「たてのり」様ご注文の勉強机用のねこ椅子が完成しました。
キャスター付きネコ椅子_e0072513_1581153.jpg

移動が楽なようにキャスターを付けていますが、腰かけて重さをかけるとキャスターの車輪が沈み込んで動かなくなります。
普通のキャスターだと自由に動けるのでお子さんが遊んでしまうのでは?ということでこのキャスターを選びました。
キャスター付きネコ椅子_e0072513_1593150.jpg

お子様の成長に合わせて座面の高さを調整できるようにしてあります。
キャスター付きネコ椅子_e0072513_1511597.jpg

最高500mm、最低400mmの高さに5段階の調節ができます。
ボルト穴の位置を合わせたら4本のボルトを使って固定します。
フットレストは取り外すことができます。
キャスター付きネコ椅子_e0072513_15165147.jpg

座面は座りやすいように削り込んであります。
キャスター付きネコ椅子_e0072513_15172134.jpg

キャスター付きネコ椅子_e0072513_15183968.jpg

W400mm×D430mm×SH400〜500mm H750〜850mm
1脚 32,000円(税込み・送料別)
# by kotmk | 2008-07-13 15:19 | 椅子

勉強机

T様からのご注文で勉強机を作りました。
勉強机_e0072513_7394072.jpg

向かって右側の引き出しはA4サイズのファイルが入る大きさで、左の引き出しはなるべく大きく、というご注文でした。
勉強机_e0072513_7424783.jpg

勉強机_e0072513_7431414.jpg

勉強机やデスクの場合は背面は壁につけて使用することが多いのでシェイプ(削り込み)はせずに平らに仕上げます。
勉強机_e0072513_745117.jpg

引出しの内箱はアリで組んでいます。
勉強机_e0072513_7481289.jpg

サイズW1000mm×D700mm×H700mm
机本体 87,800円
引き出し2ハイ追加 13,000円
合計100,800円(税込み・送料別途)
仕様: 北海道産樺材使用。引き出し側板には桐集成材、引き出しの底板には低ホルムアルデヒドシナ合板を使用。自然塗料によるオイルワックス仕上げ。
# by kotmk | 2008-07-10 07:46 | テーブル・机