カテゴリ:工房( 105 )

幼稚園の棚 桐箱を追加

先日納品してきた幼稚園の棚ですが、若い木工家たち(okujio工房の比嘉君と元研修生の淡路君)にお願いしていた桐箱ができあがったので追加納品してきました。
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あえて手作業でしか作れないような組み方をしています。
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アリ組み、アラレ組みなど3種類の組み手を使っています。
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樺材で作った棚は重量感があり、安定していて、桐の箱は軽くて扱いやすいと園長先生にも喜んでいただけました。
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わずか10日ほど前に納めてきた棚ですが大活躍しているようで、さっそくクレヨンや色鉛筆の洗礼を受けていました。
by kotmk | 2009-02-27 08:45 | 工房 | Comments(2)

修理

先日棚を納めさせていただいた幼稚園から修理のため、こねこ椅子3脚と小さな台を預かってきました。
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背板(こねこの顔)を取り付けているパーツのホゾが折れてしまっていました。
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折れたホゾをホゾ穴から取り除き、新しいパーツに取り替えます。
抜け落ちてしまった足も新しい足を取り付けます。
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「小さな台」は10年以上前に電話の「子機置き」として作ったものでした。
園では遊びの道具として使っていただいていたようです。
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大きな力がかかることは想定していなかったので、天板部分が何度か割れて修理していました。
割れたところを再接着して天板の裏側に補強材を取り付けました。
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柑橘系のオイルでクリーニングした後、塗装用のオイルを2度塗ってからワックスをかけました。
塗装の工程だけでも3日かかります。
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何十年も使っていただく家具を作る時に壊れないように頑丈に作ることも大事ですが、壊れたときに修理しやすく作ることも大切です。
修理を依頼した時に「新しいのを買ったほうが安い」などと言って引き受けたがらない家具屋にはなりたくありません。
by kotmk | 2009-02-22 10:32 | 工房 | Comments(0)

シュールバンク―ドイツの椅子付き勉強机

昨年12月にドイツから届いた荷物。
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実はドイツ・ライプチヒの家具マイスター、クレメンス・ゲルステンベルガーさんが、50年代ころまでドイツの学校で使われていた伝統的な勉強机をリデザインして新たに製作したものでした。
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座面の高さは5段階に調整が可能で、しかも高さを変えると背と机の距離が自動的に調整されるので、小学生から大人まで最適な状態で使用できるというすぐれたものです。
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天板を開けると教科書やノートを収納できるようになっています。
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椅子の座と背の動きをアニメーションにしたのでご覧ください。
by kotmk | 2009-01-09 08:58 | 工房 | Comments(0)

オルガン工房見学

友人のオルガン職人Tさんに声をかけていただいて、彼の職場のオルガン工房を見学させてもらいました。
工房には借り組み中のオルガンがそびえていて大迫力。
だんだん組み上げていって、その日を境に、今度は2週間かかって分解して北海道の教会に納めるのだといいます。
正面側。
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正面上部のパイプ。
パイプは全部で800本くらいあるそうです。
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4オクターブ半の2段鍵盤に足鍵盤がつきます。
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側面から見た足鍵盤用のパイプ。
右側は木管。
左側は錫と鉛の合金でできたパイプだそうです。
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これはそれぞれのパイプに風を送ったり止めたりするストップ。
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鍵盤の順番・配置とパイプの順番・配置はスペース的にもデザイン的にも一致しないので、鍵盤の動きをそれぞれのパイプのストップに伝えるのにとても複雑な仕組みを使います。
このオルガンは送風機のモーターと譜面灯以外、一切電気を使っていないので、すべて手動・機械式の装置で動いています。
ちょこっと写っているのは同行したベーシスト・チェリストの佐藤研二氏。
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これは機械式のトレモロ発生器。
二つの箱に弁によって交互に空気が送られてシーソーのように動き、その振動で音に強弱の波がついてトレモロになります。
すべてアナログ、機械式です。
ビックリしました。
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これは正面右上から見たところ。
パイプオルガンをこの角度から見るのも珍しい経験でした。
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送風機のモーター以外全て手動の機械式ということに驚きました。
また、ちょっとした小さな留め具に至るまでほとんどの部品が木工の手作業で作られていました。
樹脂で作ると劣化するため長持ちしないのだそうです。
木で作れば何百年ももつそうです。

戦後にモダンな素材、モダンなやり方で合理的に作られたオルガンもあるそうですが、現在は昔ながらの素材で昔ながらの作り方をする方向へ戻ってきているそうです。

さて、同行した佐藤研二氏はバッハマニアで知られていますが、彼がこのオルガンを試奏して面白いことを言いました。

通常、オルガンの音は教会やホールなど残響の多いところで離れて聞くためにあまり音の出ているパイプの位置は意識されない。
ところがオルガンの真ん中で自分で弾きながら聞くと、どの鍵盤を弾いたときにどこから音が聞こえてくるかが良く意識される。
バッハはこの音像の移動で、たとえば十字架を空間的に表現していたということはなかったのか?

こんな説は初めて聞きましたが、マタイ受難曲のスコア上に視覚的に十字架を表現したといわれるバッハならば、また職務としてオルガン鑑定の仕事をしていて、オルガンの機構について熟知していたバッハならばそんなことをやっていたのかもしれないと思いました。

オルガンによってパイプの配列は違うそうですが、バッハが当時、好んでオルガン曲の初演に使っていたというニコライ教会のオルガンで弾くと何かわかることがあるのかも知れないと思いました。
by kotmk | 2008-10-17 08:58 | 工房 | Comments(0)

【工房】
この季節になると工房の裏山からドングリと落ち葉が雨のように降ってきます。
風が吹くたびにバラバラバラと音がしてドングリが工房の屋根にあたります。
工房裏の通路。
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うんていを3台作っています。
はしごの丸棒は直径28mm。
丸ホゾを作って側板にあけた穴に叩き込み、クサビをいれて固定します。
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クサビは入るだけ叩き込んで、余った分は削り落して平らにします。
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よく切れるカンナで削るとこんな切りくずが出てきます。
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効率アップ、作業のスピードアップを追及すると、なるべく手道具を使わずに機械作業だけで仕上げようと工夫するものですが、手道具もうまく使いこなせば素早く、きれいに仕上げることができます。
by kotmk | 2008-10-05 08:21 | 工房 | Comments(0)

うんてい6台

うんてい6台を同時に制作しています。
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今回はデジカメを忘れて携帯のカメラで撮ったので画質が粗いみたいです。
丸棒を入れると150点以上のパーツ数になります。
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丸棒以外のパーツにはカンナをかけます。
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この季節のカンナがけはこれでもかというほど汗をかく作業です。。。
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お待たせしているお客様、申し訳ありません、もう少しお時間をいただきます。
by kotmk | 2008-08-18 07:29 | 工房 | Comments(0)

北海道2

北洋木材工業の椿原さんに案内していただいて、網走市で製材・木材加工をしている葛西木材工業さんの工場を見学させてもらいました。

葛西社長と。
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おじゃました時は天都山の砂防工事に使う土留め用の木材を製材していました。
エコロジーに配慮ということで、工事現場から伐採されて運ばれてきた木を製材して現場に持ち帰り、工事に使用するということでした。
究極の「地産地消(地元で採れた産物を地元で消費すること)」です。
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台車に木材を固定して右端の巨大なバンドソーでスライスしていきます。

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この時は他にも床材に加工される楢材を板にしていました。

道東の林業、木材加工業について葛西社長からお話をうかがいました。
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折しも中国産のウナギを国産と偽装して売っていたという事件が話題になっていたので、木材の産地認証についてうかがいました。
現在のところ、制度や認証団体についてまだ整備されていないという様子でしたが、いずれ、数年のうちには木材やその加工品についても食品と同じように産地や流通について認証を受けるようになるのではと思います。
アートファニチャーギャラリーでは国産材、特に北海道産の樺材を使用して家具を作っているので、より安心してお客様に使っていただけるような認証制度が普及することを願っています。

製材の伝票を見せていただきました。
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伝票には「本品は合法木材です。 合法木材供給事業者認定 道木連」とあります。
これは国有林などから盗伐した木材ではないということだそうです。

工場や木材の在庫状況を見学させていただいた翌日は知床岬や野付半島を観光してきました。
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天気はあまり良くなかったのですが、知床横断道路で峠を越える際に国後島を見ることができました。
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野付半島では海水の影響で立ち枯れた木々の荒涼とした風景に、おもわず表情も硬くなってしまいました。
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温暖化が進んで海面が上昇したら世界中のあちこちでこんな風景が見られるようになるのでしょうか?
by kotmk | 2008-08-08 06:52 | 工房 | Comments(0)

北海道

アートファニチャーギャラリーで使っている樺材がどんなところから送られてくるのか。
いつもは北洋木材工業さんの静岡にある支社から送ってもらっているのですが、今回は北海道・北見市にある本社におじゃまして見学させてもらいました。
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お忙しい中、案内をしてくださった椿原さん。
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以前静岡で見せてもらった倉庫、材木置場の数十倍という規模で、以前訪れたイタリア・ポルデノーネの材木工場に匹敵する広さでした。
この時は道産のナラやタモがたくさん積み上げてありました。
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これはカバの角材。
先月製材して積み上げたものだそうです。
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こちらはカバの27mm厚材。通称九分板。
アートファニチャーギャラリーで一番たくさん仕入れているものです。
今年の一月に積み上げたものだそうです。
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割れが生じないように注意しながら1年ほど自然乾燥させてから人工乾燥機にかけて、さらに倉庫に積み上げておきます。
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関田社長と。
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月に何百立米も取り扱っている北洋木材工業さんですが、アートファニチャーギャラリーのような零細工房にも親切にしてくださって有難かったです。
ですが、北海道の経済の沈滞ぶりには心を痛めておられました。
毎週のように中堅どころの工務店やゼネコンの倒産のニュースが流れるとか。
私がレンタカーを運転している間にもラジオのニュースで地元工務店の倒産が報じられていました。

続く。
by kotmk | 2008-07-27 18:32 | 工房 | Comments(0)

勉強ねこ椅子

【工房】
今までにこねこ椅子やテーブル、うんていなどを作らせていただいている「たてのり」様のご注文で勉強机用のねこ椅子を制作しています。
これは9kgの重さがかかると車輪がバネで引っ込んで移動しなくなるというキャスターです。
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普通のキャスター付きの椅子だとお子さんが遊んでしまうとのことで、使用してみることにしました。
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まだ仮組の段階ですが、ボルト4本を使って座面の高さを変えられるようにします。
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また、足元には取り外しができるフットレストをつけます。
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これらの仕様はすべて「たてのり」様のご要望です。
小さいお子さんを持つお母様の愛情とアイデアに、作り手として刺激を受けます。
これからオイルワックス塗装をします。
半年以上お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。
良い仕上がりになるよう頑張ります。
by kotmk | 2008-07-08 08:33 | 工房 | Comments(0)

大ネコ椅子の修理

【工房】
T様から大ネコ椅子の修理を依頼されました。
6年前、出産のお祝いにもらったものだそうです。
背板を留めていたネジがゆるんではずれてしまいました。
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ネコの目玉―ローズウッドの木栓をボール盤できれいにとりのぞきます。
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少し長めのネジで固定しなおして新しい木栓で穴を埋めます。
飛び出したところをきれいに削り落します。
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全体をクリーニングしてオイルを塗りなおし、乾燥させてからワックスで仕上げます。
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この程度の修理でしたら無償でうけたまわります。
送料だけご負担ください。

ところで、最近うんていについてのお問い合わせ、ご注文が増えていますので、このブログの中に【うんてい・遊具】というカテゴリーを新しく作りました。
今までに作らせていただいたうんていについての情報はそちらにまとめてありますので、ご関心のある方はごらんください。
by kotmk | 2008-06-11 08:04 | 工房 | Comments(0)