川口の大黒柱(5)

【川口の大黒柱】
テーブルと椅子4脚が完成しました。
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テーブルの天板は神棚と床の間に使われていた欅の一枚板を2枚はぎ合わせて1500mm×850mmに仕上げました。
実はこの2枚は厚さが数mm違っていたので脚の方に段差を付けて合せました。
せっかく40mm以上ある一枚板を同じ厚みにするために削ってしまうのはしのびなかったので。
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欅の表面はなるべく70年間かかってできあがってきた風合いを生かして仕上げました。
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大黒柱から作った105mm角の脚には建物だった時の記憶を残すためにホゾ穴や仕口の跡を残して仕上げました。
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椅子の背の棒や脚には大黒柱の残りの欅で作りました。
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座板には建物の梁に使われていた杉材を使いました。
3500mm×450mm×150mmもある大きな材だったので3枚に割いて座板にしました。
欅に比べると針葉樹である分、柔らかく暖かみがあります。
やはりホゾや仕口の痕跡を残しています。
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背の横棒は大黒柱の残りを使って湾曲をつけて削りました。
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梁の表面もなるべく70年間の風合いを残しましたが、「3枚におろして」いるため、1脚だけ材の内側のきれいな面になりました。
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今回この仕事で古い材を割いてみて驚いたのは、材の内側はこれだけ何十年の月日を経ていてもまだまだ「生っぽい」ということでした。
切った時の木の香りや触った時のヤニのペタつく感覚は真新しい木を切ったときとそう変わりませんでした。
一説に木は300年間は強度を増し続けるという話がありますが、この建物の場合はまだまだ強度を増し続ける途中だったのでしょうか。
家具にリフォームすることでさらに生きながらえることができたのだと思いたいです。
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by kotmk | 2007-12-23 10:41 | 川口の大黒柱 | Comments(2)
Commented by ノアNOAH at 2008-01-04 22:34 x
はじめまして。やっぱり木は温かみが違いますね^^
更新たのしみにしてます^^
Commented by ヨーコ at 2008-01-14 02:45 x
色に深みがあって素敵です。
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