スクレーパー

10月にイタリア、ポルデノーネのHorm社を訪れたとき、ちょうど職人が伊東豊雄氏のデザインによる「Ripples Bench」をスクレーパーで削っていました。
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彼が使っていたのがスクレーパーという道具ですが、欧米ではとてもポピュラーな道具でよく使われているのに日本の木工職人にはあまりなじみが無いように思われます。
いろいろな用途にあわせてサイズや形状の違うものがあります。
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要するに鋼の板切れなんですが、縁の部分をやはり鋼の棒などに押しつけてエッジがめくれあがったところを極微な刃物として利用して、木の表面をこそぐように削るのです。
エッジをうまく立てるための専用の道具もあります。
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ペーパーをかけるよりは切削量が多く、逆目もたちにくい。
削った形もダレにくいので便利です。

なぜ日本ではあまり使われないのでしょうか?
日本には洗練された鉋の文化があるのでスクレーパーのような「こそぎ落とす」作業が好まれなかったのかも知れません。

by kotmk | 2005-11-24 14:54 | 海外レポート | Comments(0)
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