北洋木材工業の椿原さんに案内していただいて、網走市で製材・木材加工をしている葛西木材工業さんの工場を見学させてもらいました。
葛西社長と。
おじゃました時は天都山の砂防工事に使う土留め用の木材を製材していました。
エコロジーに配慮ということで、工事現場から伐採されて運ばれてきた木を製材して現場に持ち帰り、工事に使用するということでした。
究極の「地産地消(地元で採れた産物を地元で消費すること)」です。
台車に木材を固定して右端の巨大なバンドソーでスライスしていきます。
この時は他にも床材に加工される楢材を板にしていました。
道東の林業、木材加工業について葛西社長からお話をうかがいました。
折しも中国産のウナギを国産と偽装して売っていたという事件が話題になっていたので、木材の産地認証についてうかがいました。
現在のところ、制度や認証団体についてまだ整備されていないという様子でしたが、いずれ、数年のうちには木材やその加工品についても食品と同じように産地や流通について認証を受けるようになるのではと思います。
アートファニチャーギャラリーでは国産材、特に北海道産の樺材を使用して家具を作っているので、より安心してお客様に使っていただけるような認証制度が普及することを願っています。
製材の伝票を見せていただきました。
伝票には「本品は合法木材です。 合法木材供給事業者認定 道木連」とあります。
これは国有林などから盗伐した木材ではないということだそうです。
工場や木材の在庫状況を見学させていただいた翌日は知床岬や野付半島を観光してきました。
天気はあまり良くなかったのですが、知床横断道路で峠を越える際に国後島を見ることができました。
野付半島では海水の影響で立ち枯れた木々の荒涼とした風景に、おもわず表情も硬くなってしまいました。
温暖化が進んで海面が上昇したら世界中のあちこちでこんな風景が見られるようになるのでしょうか?