仕事の合間に長年愛用しているチェロのメンテナンスをしてみました。
弦を押さえる指板(黒い板)が、ずっと使っているうちに削れてへこんできてしまいます。
良く押さえるところは弦の形で溝が掘れてしまい、音を出すと弦がはまり込んでビョーンという変な響きになってしまうので、削って平らにします。
駒は弦の圧力で反ってくるので削って平らにします。
この駒は手製でかなりぶ厚く作っています。
最後にセラックニスを塗って工房の隅にぶら下げて乾燥させます。
セラックニスはラックカイガラムシの分泌物を精製してアルコールで溶いた塗料で、チョコボールや錠剤の外側の殻に使われることもあります。
家具に使うには耐水性、耐熱性が弱いのですが、アンティーク家具には良く使われています。