奈良県の
F様のうんていを納品に行く途中、うんていのハシゴに使う丸棒を加工してもらっている
ダボ屋ドットコムの杉本製作所さんの工場を見学させていただきました。
二代目の杉本隆安樹さん。
これはギャングリッパーという板を一定の幅に切り裂く鋸です。
何枚もの刃が一定間隔で回ります。
これは細い丸棒をいっぺんに作るモルダーという機械です。
上下に半円形を削り出す刃物がついていて一枚の板から何本も丸棒作ることができます。
これはダボ(木同士を接着するときに使う小さな丸棒)にらせん状の溝をつける機械で、ドイツ製の部品を組み合わせて作った杉本製作所オリジナルの機械だそうです。
これは丸棒を一定の長さに切りそろえて穴に入れやすいように面を取る機械。
奥に見える丸ノコの刃で丸棒を同じ長さに切りそろえていきます。
これはバレル研磨機。
ダボの表面を滑らかにするために研磨剤と一緒にダボをいれて回転させて研磨します。
うんていのハシゴに使うような太い丸棒はこの機械で作ります。
作る丸棒の直径に応じて刃物を取り替えます。
これはアートファニチャーギャラリーのうんてい用に作ってもらった28mm用の刃物です。
削った直後は表面がザラザラしています。
丸棒用のベルトサンダーで滑らかに削ります。
丸棒を回転させながらサンダーに押し当てて送っていくようにできています。
初めて見るような機械があって大変参考になりました。
最初の頃のうんていはホームセンターで売っているラミンという木の丸棒を使っていましたが、この木は熱帯雨林保護のために伐採が制限されているものであるとお客様からご指摘をうけたのをきっかけに、より丈夫で環境にも配慮した丸棒を探していて杉本製作所さんのヨーロピアンビーチの丸棒に行き着きました。
最近では丸棒の両端に作る丸ホゾの加工もお願いしています。
見学、納品が済んでからアシスタントの次男と奈良を観光しました。
東大寺の大仏殿です。
今回は往復900kmほどの旅でした。